就活・新入社員のスーツの選び方を、誰でも分かるようにスピーディニーにまとめた記事です。大学生や20代は、青山、AOKI、コナカはNG。スーツカンパニー、オリヒカ、スーツセレクト21がおすすめです。スーツに詳しくない「おかん」が読んでも分かるように説明してあります。
- 筆者:広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー。
就活・新入社員のスーツの選び方
就活中の大学生や新入社員において、スーツ選びにおいてよくある失敗例が、家族の紹介や知名度から青山、AOKI、コナカでスーツを購入してしまうことです。青山、AOKI、コナカもリクルートスーツや新入社員のスーツの宣伝には力を入れていますが、どちらかと言えば40代以上向けのショップです。
20代ならTHE SUIT COMPANY(スーツカンパニー)、ORIHICA(オリヒカ)、スーツセレクト21などの、2プライスショップがおすすめです。この3社はそれぞれ青山、AOKI、コナカの系列ですので安心できます。いずれも2万弱、3万弱のプライスがあり、THE SUIT COMPANY、ORIHICAは4万弱もあります。
大手紳士服店とは別系統で注目したいのがONLY(旧ザ・スーパースーツストア)です。京都の高級紳士服店から発祥したブランドです。
新入社員におすすめのツープライスショップは?
新入社員にとって、もっとも無難なのはTHE SUIT COMPANY(スーツカンパニー)です。仕立てやデザインが確かで、カチッとしつつもおしゃれ感があり、専門家ならまずは勧めるブランドです。保守的と言われることもありますが、仕事着としての基本を外さないデザインは、就活や新入社員にピッタリです。
一方、やせ型の体型に合わせた、スリムでタイトなスーツを探す場合スーツセレクト21かONLY(旧ザ・スーパースーツストア)がおすすめです。いずれもスリムなだけでなく流行にも敏感です。ただし、アパレル・美容業界などを除き、就活にはふさわしくはありません。また、新入社員がスリム過ぎるスーツを選ぶと「いかにも若手です」というイメージになります。若さが武器になる、接客・販売などの業種ならともかく、標準からお堅い業界では2着目の選択肢に回した方が良いとも思います。
ORIHICA(オリヒカ)は守備範囲の広さが特徴で、スリム体型でない方、カジュアルが許される職場など状況に応じた提案をしてくれます。
※もし決められないようならば、新入社員ならまずはTHE SUIT COMPANY(スーツカンパニー)に行ってみるのが良いです。経験から間違いありません。
就活・新入社員におすすめのスーツの値段は?
就活・新入社員におすすめのスーツの値段は、どの程度なのでしょうか?
ツープライスショップの場合、お店によって若干異なりますが、2万弱、3万弱、4万弱のプライスがあります。2万弱は素材感が落ちることが多いため、バランスの良い3万弱がおすすめです。調査によると新入社員の3割がこの価格帯のスーツを選択しています。
スーツは100%パンツが先に痛みますので、特に体を動かす営業マンや販売スタッフは、ツーパンツのものを買うことを強くお勧めします。
就活と新入社員におすすめのスーツの色とデザインは?
就活用のリクルートスーツは、現在は黒が9割のシェアを占めています。残り1割は、濃紺(ネイビー)、濃いグレーです。黒のスーツは、入社後は利用する機会がありませんので、冠婚葬祭用としてしまっておくのが普通です。
新入社員が黒のスーツを着ると、カラーとしてやや重いため人気は低下気味です(金融関係、不動産関係、公務員などを除く。喪服に見えるというのは、嘘の情報です)。新入社員におすすめなのは、紺色(ネイビー)です。少し個性を出したい場合は、想像以上に若い人に似あうダークグレーから標準的なグレーです(明るいグレーはおしゃれですが軽く見えます)。いずれも職業を問いません。
選んではいけないデザインの代表格は、ストライプです(ファッションセンスが問われる職業を除く)。ただし、1色の糸を使い、繊維の方向を変えてストライプの風合いを出したものはOKで、むしろセンスの良さを感じさせます。また上述しましたが、スリムの度が過ぎると軽い印象を与えますので、ほどよいスリムさで抑えます。
素材は着心地から、春夏はコットン(綿)・リネン(麻)、秋冬にはウール(羊毛)を勧められることが多くなります。しかし、最初は、オールシーズン使えるポリエステルを混入した素材がおすすめです。しわになりにくいので、暑い日はジャケットを手提げ袋に入れて移動することも可能です。
ネクタイ選びとスーツを購入する際のチェックポイント
ネクタイはストライプが引き締まって見えます。色は落ち着いたものが良く、まず青系が無難です。次いで赤系や茶系がおすすめです。
スーツのサイズは、基本的には店員に合わせてもらいます。もしセルフチェックするならポイントは3点です。
- 肩に合っているかどうか … 最も人目をひく肩に、違和感がないかを最初に見ます。スーツは肩で着るとも言われます。
- 胸まわりは緩すぎないか … ジャケットの一番下のボタンだけを外した状態で、胸に手のひらが入るくらいが許容範囲です。胸まわりが緩いとだらしなく見えます(ジャケットは1番下のボタンだけを外すのがビジネスマナーとされますが、実は根拠がなく、締めても構いません)。
- 袖丈は1〜2cm … 袖からシャツが1~2cm出るのがベストとされます。これも根拠はありませんが、現在は広く信じられています(シャツは季節を問わず原則長袖がビジネスマナーですが、クールビズという考え方もあり顧客や上司の考え方次第と言えます)。
以上3点がセルフチェックできるポイントです。「全体に違和感がないかどうか」が最優先となります。後ろ姿は店員に任せましょう。ジャケットは着丈の長さ、ベントの開き加減、しわの入り方など。パンツはしわの入り方、丈の長さなどをチェックしてくれます。
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