初対面で好印象を持たれる会話と話し方3つ


この記事では、プライベートやビジネスにおいて、初対面で好印象を持たれる会話と話し方となる、3つのポイントを説明します。

筆者:広告代理店営業マン、予備校部長職を経て、キャリアアドバイザー。講演年100回。

初対面で好印象を与える人とは?

初対面で好印象を与える人をネットで調べると、10個以上のポイントが指摘されています。しかし、初対面に苦手意識がある人は、会話にスピードが要求される、リアルな「初対面」の際に、多くのポイントを思い出し全て注意することはまず不可能です。この記事では、枝葉に分かれたポイントの根っこにあるものを、3つに絞ってお届けします。

初対面で好印象を持たれる会話と話し方3つ

  • 基本スタンスは、おかんが電話に出るときの声のトーン
  • 何かを教えてもらおうというスタンスは、好感度が高い
  • 相手にストレスを与えない

初対面の基本スタンスは、おかんが電話に出るときの声のトーン

初対面で好印象を持たれる会話と話し方で最も重要なポイントは、声のトーンです。カルフォルニア大学のメラビアン名誉教授の研究によれば、人は言葉の5倍以上の影響を、声のトーンから受けています。

  • 言語情報 7%
  • 聴覚情報 38% … 声のトーン
  • 視覚情報 55% … 白・青・グリーンなど、さっぱりと落ち着いた色の服を着る。

声のトーンは、簡単に言えば、おかんが電話に出るときの声のトーンを意識します。

  • 声大きめ
  • 声高め
  • はきはきしていて聞き取りやすい

これだけで、初対面の好印象の38%を固めたことになります。このことは、初対面の印象が悪い人をイメージすれば、簡単に理解できます。

  • 声小さめ
  • 声低め
  • もごもご、または早口で聞き取りづらい

声を高く大きくはきはきと、という点は、誰でも努力をすればすぐに可能です。

何かを教えてもらおうというスタンスは、初対面での好感度が高い

初対面で好印象を持たれる会話と話し方で、声のトーンの次に重要になるのは、基本的なスタンスです。

基本的なスタンス

  • 何かを教えに来たという自信ありげな様子は、初対面での印象が悪い。
  • 何かを聞きに来たという謙虚な様子は、初対面での印象が悪い。

基本的なスタンスは、いつも頭の隅に置いておくだけで、言葉、声の様子、姿勢など、全体的に影響を及ぼします。

  • 言語情報 … 相手の得意分野を知り、質問する姿勢は相手を喜ばせる。
  • 聴覚情報 … 何かを聞きに来たという謙虚な気持ちは、落ち着いた穏やかな声につながる。
  • 視覚情報 … 何かを聞きに来たという謙虚な気持ちは、控えめ姿勢やしぐさを作る。

何かを教えてもらおうというスタンスに優れた芸能人として、以下の方が挙がります(VenusTapによる500人への調査)。

  • タモリ
  • 尾木ママ
  • マツコ・デラックス
  • 阿川佐和子
  • 所ジョージ

やや年配の芸能人が並びましたが、どの芸能人も、何かを聞きに来たという謙虚な様子を持っており、人気があります。例えばタモリは、ミュージックステーションの謙虚な司会ぶりに定評があり、出演したいというミュージシャンが殺到している状況です。

詳細は上の本にありますが、1つだけ本にはない情報を書いておきます。タモリはミュージックステーションの司会ぶりについて、自ら「省エネ司会」と明らかにしているのです。

  • 省エネ司会 … リラックスしあまり自分を出さず、観察に徹する。相手にストレスを与えないことを優先する。

この省エネ司会は、「何かを聞きに来たという謙虚な様子」に、はっきりとつながってきます。

初対面での好感度が高い人は、相手にストレスを与えない

初対面で好印象を持たれるには、次の2つだけでも、十分に効果があります。

  • 声のトーンに気をつける(おかんの電話対応が基本)
  • 何かを教えてもらおうというスタンスを頭の隅に置く

これだけで、声や姿勢・しぐさが変わってきまのすで、メラビアン名誉教授の理論に従えば、93%の要素はクリアーできます。

もし残り7%の言葉選び(言語情報)の面で、1つだけ注意をするとすれば、相手にストレスを与えないことです。相手を喜ばせる、面白がらせる、感心させるという方向性は、意外にハードルが高いですが、ストレスを与えないことなら、すぐに実践可能です。

相手にストレスを与える 分かりにくい趣味の話・相手が知らない有名人の話・自慢話・難解な話
相手にストレスを与えない 天気・よくある趣味・分かりやすいニュース・国内旅行・共通の知り合い・食べ物

人は、頭を使いたいときには使いたいが、使いたくないときには少しでも楽をしたいという習性を持っています。摂取できる栄養分に限りがある人間が、栄養分の約24%を消費する脳を休めたいというのは、本能とも言えるのです。

ヒトは、勉強や仕事以外に頭を使うことを嫌がる傾向があるため、会話のときにはストレスを与えない人を好みます。自分が知らない有名人の話をされれば、その有名人の情報を得る必要があり、頭を使います。一方、天気や国内旅行など、よくある話題は、対応してもストレスを感じません。

(まとめ)初対面で好印象を持たれる会話と話し方3つ

初対面で好印象を持たれる会話と話し方を3つにまとめると、以下の通りです。

  • 基本スタンスは、おかんが電話に出るときの声のトーン
  • 何かを教えてもらおうというスタンスは、好感度が高い
  • 相手にストレスを与えない(無難な話題)

この3点は、ストレスという言葉で説明することも可能です。大きくはきはきした声は、聞き取りやすくストレスを与えません。何かを習いに来る人に対しては、知っていることを教えるだけですので、ストレスにはなりません。一般的な話題を選べば、ストレスにはなりません。

おかんの声のトーン+教えてもらうスタンス+無難な話題=初対面で好印象を持たれる話し方

この記事の内容程度ではどうにもならない、重度のコミュ障の方は、以下の画像かリンクをクリックしてみてください。自信のあるかたには、応用編もあります。

コミュニケーションが苦手な口下手&コミュ障はたった1つの「思い込み」を捨てなさい

(応用編)初対面のプロ 阿川佐和子+メンタリストDaiGo

初対面で好印象を持たれる会話と話し方の記事は以上ですが、少し物足りない方のために、応用編を2つだけ。

500人への調査で、聞く力4位に入った、インタビュアーの阿川佐和子は、相手が否定的なことを口にしたとき、どの程度の間をおいて打ち消すべきかという、高度な観点での研究をしています。

「私、すごく太ったでしょう」「いえ、太ってません!」

どうでしょう。なんとなく、傷つきませんか? 本当は心の中で「太ったな」と思ったけれど、そう思った気配を察知されたくないので即座に否定したかのように見えます。

阿川佐和子は、上の会話のように1秒で否定しては、薄っぺらい社交辞令のように感じられるが、逆に3秒開けると、言葉を失ったり返答に相当困ったりした印象を与えてしまうと言います。阿川佐和子の結論は「相手が否定的なことを口にしたとき、打ち消すまでの間は2秒がベスト」となったとのことです。

 

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