他人に興味がなく人間嫌いなコミュ障。一見会社員や社会人としては苦しい立ち位置ですが、そこから始めてそれなりに振る舞うための超ライフハックです。
▼広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー(講演+インターネット事業)として独立した筆者が、ホンモノの成功者を輩出するために執筆しています。
▼もくじ
(1)他人にあまり興味がなく、コミュニケーションが苦手
(2)あなたはどちら?2つしかないコミュニケーションの型
(3)他人にあまり興味がなく人嫌いで、コミュニケーションが苦手なら「〇〇家」になりなさい
他人に興味がなく人間嫌いなコミュ障が生き延びるための超ライフハック
他人にあまり興味がなく人嫌いで、コミュニケーションが苦手
「他人にあまり興味がなく、コミュニケーションが苦手なのですが」という疑問をある男子大学生からもらいました。話すこと自体が苦手というケースはよくありますが、「他人にあまり興味がなく」というケースは少し珍しい部類です。
このような方は、内部世界が充実し頭がよく働いているというケースがあります。内部世界が充実すれば、そこで様々な発見があり他人に構っている暇なんてないと感じるでしょう。自宅が高級ホテルで和食、洋食、中華全てが食べ放題なら、町のレストランに食べ歩きに行かないのと同じことです。
また「頭がよく働いている人」というのは、感情が抑制される傾向を伴うこともありますのでどうしても話す人が限られてしまうでしょう。世の中の人が、なぜちょっとしたことに喜んだり悲しんだり大騒ぎしたりしているのか直観できないということです。
あなたは、なぜ赤ちゃんがよく笑うのかご存知でしょうか?
端的に言えば「弱い」存在であるからで、人の加護を受けないと生きていけない。だから人に受け入れられようとよく笑うのです。一方でまだ大きな苦労をしていない「強い」存在は、人の加護がなくても生きていけると感じるので、他人の存在を強く意識することはありません。
ひとつの解決策としては「弱く」なるまで待つこと。すなわち時間が解決するのを待つことです。内部世界が充実し頭がよく働いているという人も、年齢を重ねれば内部世界は飽和・枯渇しはじめ新しい刺激を求めるようになります。また頭の働きも徐々に鈍くなり、周囲の平均値に近づいてくるはずです。
文化というのは実に奥深いもので、ビートルズが「HELP」という曲で、(以前はそんなことなかったのに)人の助けが必要になってきた自分というテーマを書いています。ビートルズでは古すぎるという方は、ユーロビートのバナナラマのカバーもあります。
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歳をとるまでじっくりと待つのが嫌だという方は、「HELP」の世界観のような「老人になったような気分」を自分のなかに設定すると良いでしょう。頭をゆっくり回転させのんびりと構えあえて人に頼ったり人任せにしてみるのです。
あなたはどちら?2つしかないコミュニケーションの型
この記事ではやや特殊な話をしていますので少し一般化してみましょう。コミュニケーションには大きく分けて2つの型があります。
他人と同じ高さの視点を持つタイプ
他人と同じ視点に立ち、他人に興味を持っているタイプです。細かく言えば一つは「他人に自分の考えを知らしめできることなら変えてしまいたい」と考える熱血タイプです。もう一つは「いつもどのように他人に合わせるのか」を気にしている少し卑屈なタイプです。
ただし二つの心理を兼ね備えている人もいますし、相手によって出方が変わることもあります。共通項は「他人からの評価を気にしている」ことです。
他の人たちの外部に視点があるタイプ
もう一方は他人と別の視点に立ち、「他人に興味を持ちすぎていない」タイプです。他人にほどよい興味を持っているので、ささっと分析し相手に合わせたトークを展開できるタイプです。人に話を合わせるのが得意という訳です。
さて、ここまで見てきたところで、人に話を合わせるのことが得意なタイプは2つの流派があることにお気づきでしょうか?
①他人と同じ高さの視点を持つタイプで、さらに「いつもどのように他人に合わせるのか」を気にしているタイプ
②他人と別の視点(高い視点)に立ち、「他人に興味を持ちすぎていない」がうまく立ち回るタイプ
両者は似ているようですが、①のタイプはその場所その場所で相手の顔色をうかがい言葉をやや神経質に選んでいくタイプ。相手の反応を気にするため「傷つけてしまったかな?」など、焦ってしまったりストレスをためたりしやすいタイプです。
②のタイプは少し離れたところから人間観察をしており、「その相手」が欲しているように全ての質問や答えを準備し調整していくタイプです。頭がよく働いているタイプであり、人に合わせているようで自分に主導権がありますから意外にストレスはたまりません。年齢を重ねてこのタイプに成長する人も多くいます。
一方、「他人にあまり興味がなく、コミュニケーションが苦手なのですが」の質問をくれた方は下の図のようなタイプだと思われます。
「他人と別の視点に立つ」というのはすぐ上で説明したパターンと同じですが、内部世界が充実しすぎておりなかなか他人に興味が持てないのです。いわば仙人タイプとも言えます。
このタイプは
に比べると初めから視点が高いので、ベクトル方向をうまくひっくり返せばコミュニケーション技術の高い人になるポテンシャルを持っています。
この上向きのベクトルは、たいてい齢を取れば頭の回転が落ち着いたり、内部世界が飽和したりして下向き(外向き)に転じますが、今すぐに何とかするならば方法的に「小説家」になるという手があります。
他人にあまり興味がなく人嫌いで、コミュニケーションが苦手なら「小説家」になりなさい
他人にあまり興味がなく人嫌いで、コミュニケーションが苦手な人につける薬。老人になったような気分以外の案もあります。「小説家」になってみるのです。
「人」にはそれぞれ違う魅力があると言われます。SMAPが「世界に一つだけの花」と歌っている通りです。
しかし実はその人自身に初めから内在的に魅力があるというわけではありません。あくまでその人と接する人が「このような魅力がある」と解釈することが出発点です。
他人にあまり興味がなく人嫌いで、コミュニケーションが苦手なら、それはそのままでも構いませんので「小説家になったような気分」を自分のなかに設定し、周りの人を解釈するのです。小説家モードを設定するだけですので難しくはないですよね。
※小説家モードも設定できないという方は、短編小説で構いませんのでいくつか小説を読み人の気持ちを表す言葉や、人の気持ちが表出している表情や動作にラインを引いてみるのがおすすめです。人に興味がわかないというのは、自分の感情が比較的落ち着いているため、人の感情のパターンが分からないということに起因します。ちょっと変な例えですが、宇宙人が地球人を知るためには小説やテレビドラマで感情の持ち方を研究するはずです。
私は人の話を聞くのが上手です。
私は学問のある他人が全部私よりよく見え、
どんな話でも素直に耳を傾け、
自分自身に吸収しようとつとめました。
よく他人の意見を聞く、これは経営者の第一条件です。
ナショナル(パナソニック)の創業者であり、いまも経営者の鏡だと言われる松下幸之助は、(ある時から)「老人」であり「小説家」でもありました。
少し脱線します
「ある時から」と書いたのは、松下幸之助も40代ぐらいまではかなり短気だったと言われているからです。もしかしたら松下幸之助も出発点は他人と同じ視点に立ち「他人に自分の考えを知らしめできることなら変えてしまいたい」と考える熱血タイプだったのかもしれません(上の図の赤色の人形のポジション)。
しかしポリシーがあり我が強いところから出たのん気は、生来ののん気と比較にならない力を持っています。リーダーシップ論の世界的権威ジョン・マクスウェル氏は我が強いところから出たのんきを「ベルベットに包まれたレンガのようだ」と説明しています。
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『「人の上に立つ」ために本当に大切なこと』は、ジョン・マクスウェル氏の著作の中でも人気がある一作です。
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『素直な心になるために』で松下幸之助氏は「素直な心とは『とらわれない』心である」と繰り返し強調しています。この記事で申し上げている「視点が高いこと」と通ずるものがあります。
松下幸之助氏のように人のコミュニケーションの型は年齢とともに変遷していきますし、混在も多く見られることからあまり画一的に考えず柔軟に考えてみましょう。
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コメント
人の上に立つとか無理。95%に嫌われてるし。
今のところトレードと投資しか生きる道を見つけていません。
嫌われても、所詮は他人
他人が自分に危害を加えるなら
対処すれば良いだけ
あとは自分には関係ないのだから
全て、無視して放置
興味の持てることがない
生きてることすらも正直どうでもよく
被害にあわない程度に関心の勉強をしたが報われることもなく。
空っぽで何もない。