面白い自己紹介なんて論外ですよ〜会社、新入社員、中途採用ライフハック(例文あり)〜


会社での自己紹介について「面白く」「インパクトがあるように」という指南がありますが、バブル期でもあるまいし、日本では「大人しい」自己紹介が好まれます。とくに今の時代はその傾向が強まっています。

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▼広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー(講演+インターネット事業)として独立した筆者が、ホンモノの成功者を輩出するために執筆しています。

面白い自己紹介なんて論外ですよ〜会社、新入社員、中途採用ライフハック(例文あり)〜

面白い自己紹介が至る悲惨な末路

新入社員:「高校の頃は木村拓哉に似てました。ホントです。でもいまは太って木村祐一に似てると言われる鈴木〇男です」

一同:爆笑

 

……このような自己紹介がウケる会社はあるのでしょうか?一部にはあると思いますが、あくまでTPO次第となります。どちらかと言えば以下のような感想を持ちます。

・アメリカなら、このようなお約束的な応報がウケるかもしれない。

・日本ではバブル期なら、この手の応報がウケたかもしれない。

・現代は若い人の自己主張が弱くなってきており、周囲から浮く自己紹介である。

面白い自己紹介、インパクトのある自己紹介というのは、現代の会社(少なくとも勤務時間内)に求められているものではありません。大学のサークルや、会社でも飲み会なら上述の応報は十分あり得ますが、TPO(時、場所、場合)を考えなければなりません。

先日「新入社員の自己紹介はどうすればよいですか」という疑問をある方から頂きました。ポイントは3つあるかと思います

自己紹介の3つのポイント

① 内容の面白さ、インパクトよりも、マナーを意識したほうが得策。

② 出身地、氏名、学部(職歴)など外せない要素を押さえればよい。

③ 名字(苗字)と名前の間は開ける。

 

内容の面白さ、インパクトよりも、マナーを意識したほうが得策。

どの会社でも自己紹介の面白さやインパクトで上司、先輩社員、同僚の評価が変わるということはありえません。もし心がけるとしたら、内容よりも「自己紹介前の姿勢とあいさつ」です。

男性社員は背筋を伸ばし、手が遊ばないように正しい位置に(手がもぞもぞしていると落ち着かない印象)。これだけで第一印象が相当良くなります。次に大きな声で「ご紹介ありがとうございます」など場に応じたとあいさつをし、少し大げさにお辞儀をします。

女性社員も同様に正しい姿勢を取ります。次に大きな声で「ご紹介ありがとうございます」など場に応じた挨拶をしお辞儀をします。このときに体の横にあった手をまず腰のあたりで重ね(右手が下)、さらにおへそまで引き上げてからお辞儀をするとすこぶる印象が良くなります。

※動画の後半は多少高度ですので飛ばしても構いません。

自己紹介の前の挨拶やお辞儀の効用は、「ハロー効果」と呼ばれます。人は第一印象で感じ取った通り」にその後の自己紹介を解釈しますので、自己紹介そのものはオーソドックスでも間違いなく高評価になります。

会社での自己紹介での悪い例〜グッバイ効果抜群〜

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会社での自己紹介での悪い例は以下の通りです。

・そもそも服装が整っていない。
・自己紹介を促されても返事をしない。
・場慣れしたふりなのか、ふらふらとけだるそうに立ち上がる。
・「ご紹介ありがとうございます」などの挨拶やお辞儀がない。
・自己紹介をピリッと始められず照れ隠しなのか「えっとっー」などから入る。
・「高校の頃は木村拓哉に似てました。ホントです。でもいまは太って木村祐一に似てると言われる鈴木〇男です」などとウケを狙う。

これではハロー効果ではなく「グッバイ効果」になってしまいます。逆にハロー効果が高い自己紹介は以下の通りです。

・服装が整っている。
・自己紹介を促されたら「ハイ」と返事がある。
・普通にさっと立ち上がる。
・「ご紹介ありがとうございます」などの挨拶とお辞儀がある。
・「正直緊張しています」「話下手ですが」などの余計な前置きがない。
・「神奈川県出身の鈴木〇男と申します。大学では経営学を学んでおりました。休日は音楽を聞いたり料理を作ったりして過ごすことが多くなります。早く仕事の流れを覚え少しでもお役になてるように頑張ってまいりますので、ご指導をお願いいたします」のように出身地、氏名、学部(職歴)など外せない要素を端的に押さえている。

なお「佐藤宏」「吉田香織」のように名字(苗字)、名前ともよく聞くものの組み合わせの場合を除き、名字と名前の間は一呼吸開けることが必要です。本人は自分の名字名前は言い飽きていますし多少気恥ずかしさもありさらっと発音しがちですが、聞く方は聞き取れずにもやもやすることが非常によくあります。

面白さやインパクトが必要ないのは、「あなた」でなく上司や先輩社員が「タレント」であるから

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この記事では面白さやインパクトのある自己紹介は不要だと説明してきました。バブル期の特別な雰囲気や、大学のサークル、会社の飲み会でないのですから当然のことです。

このことはもう少し踏み込むと、あなたと上司や先輩社員のどちらをタレント扱いするのかという点に深まります。

もしあなた自身を「タレント」のように売り込みたいなら、存分に面白くインパクトのある自己紹介をすればよいと思います(これまでの人生で非常に目立ちかつ人格的にも尊敬を得てきており、外見にそれがにじみ出ている人なら有効です)。

しかしほとんどの人は上司や先輩社員をタレント扱いしたほうが上手くいきます。

非常にシンプルな本質があり、人はみな自尊心が強くタレント扱いされた願望を持っているということに尽きます。

この「全社員をタレントと思え」という超ライフハックは、初出勤時はもちろん、いつもでどこでも有効になります。

初出勤が怖い?新入社員、バイト、中途採用者がやるべきこと超ライフハック

上の記事にあるように、現代は個の時代になっており、皆が「タレント扱い」されたがっているところにことの本質があります。ですので自己紹介一つにしても、どちらかというと礼儀やマナーに気をつけ、相手の時間をあまり取らせないようなシンプルな自己紹介が求められます。相手の都合を優先し、相手を立てるということです。

それでも内容にインパクトを出したいなら「金貨の法則」が有効

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もし相手に失礼にならない程度にインパクトを出していきたいのなら「金貨の法則」を使います。

話上手な芸能人をよく観察するとこの法則を使っていますし、歴代の名スピーチや評論文にまで幅広く見られる普遍の法則です。簡単に言うと「上げ下げ」を意識して導入することです。地味な金貨の裏側と、華やかな表側を交互に見せていきます。

たとえば「学生時代は前の晩に無茶をして講義に遅刻するようなこともありました。しかし社会人になったからには時間を守り、持ち前の根性を生かして精一杯頑張ります」のような形です。これは締めの言葉を強調する効果に加え、欠点を自己開示し親しみやすさを演出する「ゆるキャラ効果」もあり一石二鳥です。

自己紹介のまとめ

① 内容の面白さ、インパクトよりも、マナーを意識したほうが得策。

② 出身地、氏名、学部(職歴)など外せない要素を押さえればよい。

③ 名字(苗字)と名前の間は開ける。

④ 気持ちに余裕があれば「金貨の法則」「ゆるキャラ効果」を意識する。

以上です。例文を挙げておきます。

「神奈川県出身の鈴木〇男と申します。大学では経営学を学んでおりました。休日は音楽を聞いたり料理を作ったりして過ごすことが多くなります。学生時代は前の晩に無茶をして講義に遅刻するようなこともありました。しかし社会人になったからには時間を守り、持ち前の根性を生かして精一杯頑張りますのでご指導をよろしくお願いいたします」

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