7つの習慣 第6の習慣「相乗効果を発揮する」(シナジーを創り出す)


多くのビジネスマン(会社員、営業マン)が基本的な規範としている「7つの習慣」。この記事では7つの習慣のうち第6の習慣「理解してから理解される」(まず理解に徹し、そして理解される)についてわかりやすく説明します。

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▼広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー(講演+インターネット事業)として独立した筆者が、ホンモノの成功者を輩出するために執筆しています。

▼7つの習慣の全体像は以下の記事にあります。

7つの習慣の要約〜内容のまとめと解説〜

7つの習慣 第6の習慣「相乗効果を発揮する」(シナジーを創り出す)

7つの習慣とは 背景と全体像

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・「7つの習慣」はアメリカをはじめ世界で3000万部以上の販売数を記録している経営学者コヴィー博士の理論です。

・人が受け身で周りに流されやすい「ラクダ(日本的に言えば羊)」のような存在から、強い自我を持つ「獅子」のような過渡期を経て、全てを受け止める「赤子」のような存在に至るという「ニーチェの3態」が土台にあります。

経営者の視点が求められる 第6の習慣「相乗効果を発揮する」(シナジーを創り出す)

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7つの習慣の第5の習慣「理解してから理解される」までは、ひとりのビジネスマンや社会人の視点で十分に理解できるものでした。しかし7つの習慣の総まとめとも言える第6の習慣「相乗効果を発揮する」(シナジーを創り出す)は経営者並みの高い視点が必要です。

例えば会議や話し合いのなかで不調和が現れたとき、個人としても次のような対応が可能です。

・第1の習慣「主体性を発揮する」により相手の意見(反論)に感情的な反応をせず、適切な応答を主体的に選択する。

・第4の習慣「Win-Winを考える」を意識し、傲慢な態度になりそうであれば思いやりを強め、場に流されそうであれば勇気を強め適切な関係性を取り戻す。

・第5の習慣「理解してから理解される」を思い出し、傾聴し対立する意見を肯定的に評価することで、あなたの意見にも注目を集めてゆく。

会議の雰囲気は良くなり議論も出尽くすはずですが、この状況が続けば会議はなかなか終了しません。最終的に会議の結論を導くためには、「経営者」の視点で案をまとめ上げる必要があるのです。

このとき複数の意見の共通項を取る会社と、複数の意見を凌駕した包括案をひねり出す会社で結論が大きく異なってきます。例えばサメが海水浴場に出没し、遊泳禁止という意見と観光産業のために海を開くという意見が対立したとします。「相乗効果を発揮する」というのは、複数の意見を凌駕した包括案をひねり出すということです。この場合ならサメ防止ネットを設置し、監視員を3倍に増やすという案になるでしょう。

第6の習慣「相乗効果を発揮する」の段階では、会議室の上にカメラが設置されていると仮に考え、そこから見た視点が必要です。自分の意見や感情にこだわることなく、経営者(第3者)の視点で話し合いをして、関係性を作っていくことになります。

現代はネット社会となり個人でも成果を上げることができる仕組みがあります。そのためソロの歌手でも活躍する土台がないとは言い切れません。しかし、まだまだビジネスの大半は共同作業に属しています。そのような場ではソロの歌手よりも、バンドやオーケストラの方が成果を上げることが多くあるのです。

【まとめ】7つの習慣 「相乗効果を発揮する」(シナジーを創り出す)

・主体性や目的意識を持った強い個が存在すること(第1〜第3の習慣)。そしてそれぞれの個が相互尊重の精神を身につけていることが前提です(第4~第5の習慣)。

第1の習慣 主体性を発揮する
第2の習慣 目的をもって始める(終わりを思い描くことから始める)
第3の習慣 最優先事項を優先する(優先順位の法則)

第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 理解してから理解される(まず理解に徹し、そして理解される)

・それぞれの活性化した個性が生み出す意見を高い視点で冷静に見すえ、それぞれの意見を凌駕した包括案をひねり出す姿勢が「相乗効果を発揮する」です。

・この習慣は個人としての心構えを越え、会社や組織の経営学に属する問題です。

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