上司が「飲み会も仕事のうちだよ」って言うじゃな~い? 何寝ぼけたことを言っているのでしょうか?バブル期までと同水準の使いきれないほどの給与を支払えている会社ならまだしも、安月給で夜遅くまで拘束する権利なんてないですから、残念! と激おこのあなたのための「華麗な断り方」です。
▼広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー(講演+インターネット事業)として独立した筆者が、ホンモノの成功者を輩出するために執筆しています。
仕事・会社の飲み会 上司からの誘いを華麗に断る方法~口頭&メール文面手本~
上司から仕事や会社の飲み会に誘われたら
ある新入社員の方から「上司からの飲み会の誘いをどのように断れば良いのでしょうか」という質問を受けました。
会社勤めを始めると必ずスケジュールに入ってくるのが飲み会です。同僚からの誘いならその気がなければ断れば良いですし、逆に取引先からの誘いなら断るという選択肢そのものが存在しません。問題は上司や部署のメンバーからの誘いです。上司からの誘いや職場での飲み会は、回数が多いので回によっては断りたい場合もあるでしょう。
上司からの誘いや職場の飲み会に関して押さえておいたほうがよい点は以下の通りです。
✔ コミュニケーションの円滑化につながるので、可能な場合は参加する。
✔ 今日は周りに気遣わずゆっくり過ごしたい、終業後に取り組みたいことがある、疲れていて体力がない、というような場合は遠慮なく断わってよい。
✔ 「連敗」はあっても「3連敗」は避ける。3回に1回程度は参加する。
3回に1回くらいのペースで参加し続ければ、半年ぐらいで「準レギュラー」のようなポジションを確保でき、断りやすい環境になってくるはずです。ただし3連敗があると「付き合いが悪い」「コミュニケーションを取らない」などの評価を受けることがあるかもしれません。
上司からの評価を気にして飲み会を一切断らないという人もいますが、それは考え過ぎです。飲み会参加率で部下を判断する極端な人はそう多くは存在しません(極度な体育会系を除く)。また飲み会一辺倒をやめ、ランチ会や朝食会を開くのも時代の流れです。罪悪感を持つことなく断るときには断ることが仕事を長く続けるコツです。
会社が永続する保証があったバブル期以前ならともかく、現在は仕事をしながら将来のための勉強をしたり、責任を持って体調の管理をすべき時代です。
上司に仕事や会社の飲み会に誘われメールで断る場合の文面
メールの場合は、表情や声のトーンで嘘ではないかと見抜かれたり、再交渉を持ちかけられるリスクがあまりないので比較的断りやすいと思います。ポイントは以下の3点です。
飲み会 メールでの断り方
② 否定語を使わないこと。
③ 感情を表す言葉を使うこと(例文中では♥の表示)。
例文は以下のとおりです。
✔ お誘い♥有難うございます。今日は風邪気味で皆さんにうつしてはいけないので、次回参加させて頂きます。
✔ お誘い有難うございます。現在社員としてのスキルアップのための勉強がかなり遅れており大いに♥焦っています。次回は必ず参加させて頂きます。
✔ お誘い有難うございます。今日は家族が訪ねてくるため、♥とても残念ですが参加できません。大変申し訳ないです。
✔ メール有難うございます。今日は体調が悪く明日の仕事に支障が出そうです。♥本当は行きたかったのですが自重させて頂きます。
✔ 家族(親戚、大学の先輩、大学の恩師等)との先約があり、♥せっかくのお誘いですが次回参加とさせてください。いつもお気遣い有難うございます。
上司に社内等で直接誘われた場合
メールの場合は断りやすい誘いも直接の場合はなかなか断りづらいものです。その理由は2つありっます。
✔ 面と向かっているのであからさまに嘘はつけない
✔ 隙がある言い訳だと切り返されてしまう
例えばメールなら通用する言い訳も切り返されるケースが多くなります。
・今日は風邪気味で皆さんにうつしてはいけないので……。⇒その顔色なら大丈夫じゃないか?
・現在社員としてのスキルアップのための勉強が……。⇒今週土曜休みでしょ。
・今日は家族が訪ねてくるため……。⇒誰?
・今日は体調が悪く……。⇒そうは見えないけど。
・家族との先約があり……。⇒この間もそう言っていたよね(嘘ではないかと疑われている)。
メールでは相手もわざわざ切り返して来ないものですが、面と向かった場合は権力がある方が強いというのが鉄則です。
あえて理由を述べないのもおすすめ
一つの考え方としては、あえて理由を述べないことです。「すいません、ちょっと事情があって今日は御免なさい。お誘いありがとうございます」を使います。地方や関西圏では通用しないことがありますが、都市圏では相手のプライベートに攻め込むのはよろしくないという風土がありますので、「事情」までは突っ込んでこないものです。
仲の良い上司にとことん攻め込まれた場合に備え「事情」の種明かしは一応準備しておきます。「ちょっと恥ずかしくて言えないが愛嬌がある類(たぐい)」のことがよいでしょう。おすすめは「ダイエット」です。男性の場合「ジムで筋トレ」でも構いません。
なお、飲み会の断り方で悩まれている方は、少し過剰に物事を考えすぎている気がします。上司としても3人誘って1人に断られる程度なら「あっ、そう。残念ね」ぐらいの気持ちが普通です。同じ人が3回続くと「嫌われているかな?」「コミュニケーションが取れないのかな」と思われてしまうものですが、2連敗くらいは大丈夫です。
社会人として絶対に黒星がついてはいけないのが「冠婚葬祭」です。営業のプロとも言える政治家はヘリで駆けつけたり代理人を差し向けたりするほどです。冠婚葬祭に比べれば、たかだか飲み会ですので過剰に気にしないことも大切です。
まとめ〜仕事や会社の飲み会の断り方〜
【1】メールや電話の場合 … 「感謝の言葉」から入り「気持ちを表現する言葉」をどこかに入れる。全体として「否定的な言葉」を使わない。
【2】直接誘われた場合 … 。「すいません、ちょっと事情があって今日は御免なさい。お誘いありがとうございます」とあえて理由を明らかにしない。
【3】3連敗は避ける。また、相手はこちらが思うほど気にしていない場合も多いので、深く考えすぎない。
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