「働きたくない!」は当然の心理 案1つ~もう疲れた、辞めたい、今ニート~


「もう疲れた」「会社辞めたい」「今ニートだけど働きたくない」。電通の調査で30%もの若者が働きたくないと考えていることが分かりました。いまの世の中なら働きたくないのは普通の心理で、働きたい方が異常なのですが、今後のことを考えてみます。

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▼広告代理店での営業マン、教育産業での部長職を経て、キャリアアドバイザー(講演+インターネット事業)として独立した筆者が、ホンモノの成功者を輩出するために執筆しています。

「働きたくない!」は当然の心理 案1つ~もう疲れた、辞めたい、今ニート~

電通の調査で3割の若者が「働きたくない」

電通の調査で3割の若者が「働きたくない」と答えました。

・電通総研が2015年8月13日発表
・18歳から29歳の若者3000人が対象
・内訳は正社員・職員63.6%、非正規雇用32.1%、自営業主が4.1%
・「できれば働きたくない」と答えた人が28.7%にのぼった

正直な感想は、逆に働きたい人が7割もいるのかという驚きでした。しかしよく調査結果を見ると「働きたくない」と答えた人以外に、「自分の働き方はできる限り自分で決めたい」と答えた若者が28.4%います。

つまり、今の会社に不満を持つ人は、働きたくないとまで言いきってしまった人を含め57.1%にのぼると読み取ることができます。

働きたくない人が3割 会社に不満を持つ人が3割 当然です

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✔ 強制的に朝早く起き、通勤ラッシュ。
✔ 仕事内容は自分で決められず上司や会社の言いなり、残業があり有給は取れない。
✔ 給料は安い。

こういった人間としての尊厳が崩れている状況のなか、「働きたくない」を含め会社や働くことに不満を持つ人が57.1%であるというのは至極当然です。会社に不満もないし、働きたいという人が4割程度いるのは驚きですが、果たして本音なのでしょうか?

✔ 働きたくない人は精神的に弱く甘すぎるのではないか。
✔ いま仕事が充実しているし働くのはおもしろい。
✔ ヨーロッパでは昼休みが2時間あり自宅に帰る人が多いことは知っているが、日本では無理。現実を見ている。

このような意見だと思います。しかし本音では仕事もプライベートも充実しているヨーロッパ人がうらやましいのではないでしょうか?激務で自分の時間がなかったり、体調が優れなくても、自分を否定したくないから「いま仕事が充実している」と思い込もうとしているだけではないでしょうか?働きたくないという人やアルバイト、ニートを見下してアイデンティティに下らぬ肥しを与えていないでしょうか?

「もう疲れた。働きたくない」「会社辞めたい」「今ニートだけど働きたくない」 このような意見は素直にそう表明する人も、強がって「充実している」と言う人も共通の悩みであり、決して特殊なことではありません。

バブル崩壊の1990年頃までの会社では、苦労の分に値する、終身雇用体制と年齢に見合った給与を保証してきました。しかし現在はリストラが当たり前になり、給与はいつまでたっても20万円台という若者が増えています。つまり現代の会社は一人の人間を責任を持って待遇する能力を喪失しているのにも関わらず、勤務体系を変えないのです。これでは会社や働くことに不満を持つ人が57.1%というのは当然すぎる数字です。

働きたくない!どうしたらよいのか

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働きたくないビジネスマン、フリーター、ニートの方は、この問題をどう考えどうしたらよいのでしょうか。

いま押さえておくべきことは、現代は、士農工商の身分なかでの商人の台頭や産業革命と並ぶ歴史の大転換点にいるということです!10年後には働き方は大きく変わっているはず。そこを踏まえた考え方が求められます。

江戸時代の身分制度は「士農工商」。現代の軍に当たる武士は別格として、農家と職人、すなわちもの作りを担う人々が生産の中心にいました。商人はそれを右から左に運び、少しの儲けを稼ぐだけの日陰の存在でした。

大きな転機が貨幣経済の本格的な導入です。江戸幕府は米(石高)や武力が幅を効かせる時代にピリオドを打ち、貨幣を道具に幕府が一手に国をコントロールできる仕組みづくりを目指したのです。結果として起きたことは商人の台頭でした。流通や経済の動きを、小さな貨幣に集約させたことで商人が爆発的に収益を増やす契機を与えたのです。

開国後産業革命があり、工業分野が商業を上回る伸びを見せましたが、ひと段落すると商人(サービス業)の時代がまたやって来ました。そして現在、デパート、スーパーなど大規模化した商人が行き詰まり、また時代の転機を迎えようとしています。

ヤマダ電機が苦しんでいる理由

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一時は破竹の勢いがあったヤマダ電機が今苦しんでいます。ヤマダ電機は低価格戦略で町の電器店を潰し、台頭してきましたが何があったのでしょうか?

答えはお客の行動を見ればわかります。ヤマダ電機の店頭で商品を見ながら、スマホで口コミをチェック。商品を決めたら買わずに帰宅し、ネットで安いところを探して買うのです。すぐに修理に駆けつけてくれた町の電器店でないのなら、ヤマダ電機もネット通販も同じ。消費者はそう考えているのです。

現在起きている大転換は、士農工商に倣うならば「農工商情」への大転換です。江戸時代に商人が尊敬はされなくとも富を得ていたように、うさん臭さを感じられながらも情報分野が伸びていく可能性があります。インターネット上の情報は実体が電子信号であり質量がありません。楽天市場が日本中の製品を揃えても、それは電子信号ですから質量がなく非常に少ない経費でお店を開くことができるのです。しかもお店(サーバー)は1カ所。お店ごとに場所を取る冷蔵庫やテレビを置いて置かなければならないヤマダ電機が対抗できるはずがありません。

そして注目したいのが、楽天の社員は理屈上どこにいてもパソコンさえあれば仕事ができるということです。ヤマダ電機の社員は、配送された冷蔵庫を店頭で受け取りエレベーターで売り場に運び、接客もしますから売り場に1日中いるしかありません。しかしインターネット関連の仕事は、どこにいても仕事ができ、さらにオフィスに1日いる必要もないため1社の仕事を受けようが3社だろうが自由という点が革命的です。

10年後には1人が複数社勤務が当然になる可能性も

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先のような状況を踏まえれば、10年後には1人が複数社勤務が当たり前になる可能性も出てきています。自分の能力・適性に応じ、午前中は自宅でA社の仕事、午後はB社のオフィス、夕方は独立自営といった働き方が増えてくる可能性があります。これに輪をかけるのが人口減少による人手不足。どの企業も必要な時に必要な人材を確保すために、週休3日制や自由出社制などを軸とした求人活動を行う可能性が出てきます。

そうなれば新入社員や若手社員が不満を持つ以下の点は解消に向かうでしょう。

✔ 強制的に朝早く起き、通勤ラッシュ。
✔ 1日中上司や会社の方針に従うのみの長い拘束時間。
✔ 残業が多く有給休暇は取れず、給料は安い。

これらが解決されれば、「自分の働き方はできる限り自分で決めたい」という人は納得して働けるようになり、「働きたくない」と答えた人もその条件なら働いてもいいと思うようになるはずです。

米俵から極めて軽い貨幣に主役が移ったことで社会が大きく変わったように、情報通信の発達で質量のない電子信号が主役に変わることで大きな変化が訪れようとしています。

働きたくない人もチャンスです

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この波に乗り遅れないためにはどうしたら良いのでしょうか?必要なことは、会社に務めただただ方針に従い疲弊することでなく、仕事を通じてひとつずつ自分の専門分野を増やしていくことです。残業をして点数を稼ぐことも否定しませんが、ときには定時で切り上げ自分の専門分野を肉付けするような書籍を読んでもよいでしょう。営業数値も大切ですが、仮に独立してでも仕事を請け負えるような質の高さを優先することがあっても良いでしょう。

分かりやすく言えば、10年後に会社に放り出されても(あるいは自分から脱藩しても)何とか食いつなげるような専門性やスキル、人間的な幅を身につけるべき時代なのです。

「給与待遇が落ち込んだのに、過重な拘束と条件だけは昔と同じ」。このような歪みは絶対に長くは続きません。情報化や国際化を背景に徐々に自分らしい、自分のペースによる仕事のスタイルをつかむ人が増えていくはずです。

「自分の働き方はできる限り自分で決めたい」と思うならそうすればいいのです。会社の評価だけを気にしていても、終身雇用の保証や高給の保証がないからです。もちろん今いる会社が30年伸びそうだと思えば、会社に全てを賭けるスタイルでもよいでしょう。そこまでではないというのなら、若干の評価のマイナスは気にせず、自分のやり方を貫き自分を磨き休むべき時は休めばよいのです。

「働きたくない」と思う人はもう少しの我慢でしょう。いまの働く人が損ばかりする歪みがずっと継続することはあり得ないのです。ブラック企業批判を受け、客離れが起き業績が低迷しているワタミを例に取っても良いでしょう。「働きたくない」などと言わず、情報化、知識・技術の高度化、国際化、日本の強みの再認識の流れのなかもっと人間らしく働ける日は必ずやってきます。その時乗り遅れないように、極端に言えば自己投資のため、いま自分のためだけに働いてみてほしいと思います。

まとめ〜働きたくないどうしたらいいの?〜

✔ 現在の低待遇高圧力の働き方は長くは続かないということを理解する。

✔ 将来は時間を自己管理できる、複数の仕事を兼ねる人が増える見込み。

✔ 会社に籍を置くとしても、会社のためでなく将来の自分のために高度な知識・技術を増やしつつ、英語力、インターネットの知識など専門性を身につけるとよい。

※ニートの方はアルバイトでもいいので得意分野を増やしていくことをおすすめします。

最後まで読んで頂いた方へおまけ

ほかのブログではこの問題について次のような答えがありました。

「目の前の仕事」に真剣になりなさい。きっと見えてくるものがある。

新入社員やアルバイトは、与えられる仕事もまだ全体の一部で仕事や生活パターンに不慣れなため「働きたくない」という気持ちになりがちです。4年間までは目の前だけを見て我慢してみるのもひとつの手です。4年を超えても不満が減らないのなら、5年を目途に転職を考えるべきでしょう。

変な言い方になりますが、「働きたくない」はほとんどの人が感じる普通の感情です。誤魔化しているんです。「働きたくない」と感じるからこそ、働いていらっしゃる方はたくさん居ます。考える暇を与えないように。

誰もが「本当は会社で働きたくない!」と心の底で思っています。しかし「働くのは当然だろ?」「家族を養わなくては」「やりがいはあるよ」など必死の思いで合理化をしているのも実情です。ライフバランスが良く誰が見ても楽しいと言える働き方を手にしている人はまだごく少数です。「言ってはいけない約束」というものでしょう。しかしこのような国は先進国では日本だけ。崩壊はもうすぐです。

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